FREDERIQUE CONSTANTの腕時計、CLASSIC PREMIERをレビューします。本モデルは世界限定500本のモデルです。スイス製の自動巻き機械式腕時計でありながら、比較的お手頃な価格で手に入るのも魅力です。スーツやビジネスカジュアルに合わせるドレスウォッチとして、とても良い選択になると思います。本記事ではその魅力を深掘りします。
商品について

商品概要
方式 | 自動巻き |
パワーリザーブ | 68時間 |
ケース径 | 38.5mm |
ケース厚 | 10.67mm |
ケース素材 | ステンレス ローズゴールドプレート |
ストラップ | カーフレザー(黒) |
防水 | 5気圧防水 |
価格 | ¥319,000(税込) |
フレデリック・コンスタントのブランド概要と特徴
フレデリック・コンスタントは、1988年にピーター・スタースと妻アレッタ・スタースにより創業された、比較的新しいブランドです。ブランドコンセプトは「手の届くラグジュアリー」で、比較的手頃な価格帯(20〜60万円がボリュームゾーン)でスイス製の機械式時計を生み出しています。
自社製ムーブメントの開発にも力を入れており、2008年には最上級の複雑機構であるトゥールビヨンの開発も実現させています。ガンギ車にシリコン素材を採用するなど、技術力の高さが伺えます。自社製ムーブメントはマニュファクチュールラインで採用され、トゥールビヨン搭載モデルは250万円〜850万円でラインナップされています。高コスパなモデルだけでなく、ハイエンドモデルも揃っていることでブランド力を高めています。
デザイン上の特徴は、テンプの動きが文字盤から確認できるハートビートが一番の特徴でしょう。1994年にフレデリック・コンスタントが初めて採用したこのデザインは瞬く間に人気となり、他のブランドもこぞって真似をするようになりました。(今回レビューするモデルはハートビートモデルではありません。)
ムーブメントについて

クラシックプレミアのムーブメントは自社開発の物ではなく、シチズン傘下のラジューペレ(La Joux-Perret)製が採用されています。ラジューペレはスイスのムーブメントメーカーで、F.P.ジュルヌやジラール・ペルゴにも採用実績のある、中・高級ムーブメントのメーカーです。それが30万円の腕時計に搭載されているので、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。
レビュー
スーツやジャケパン合わせで映える、クラシックなデザイン

洗練されたシンプルでエレガントなデザインが特徴です。ビジネスやフォーマルシーンに適した、タイムレスな美しさがあります。著者はベルトをブラウンの物に付け替えて、ブラウン革靴を履くときにこの時計を使っています(デフォルトは黒ベルト)。ブラウンのベルトにローズゴールドの丸ケースが、よりクラシカルな印象を作り出しています。気分や合わせる革靴によってベルトを付け替えるのもオススメですよ。
細部の質感がとても良い


インデックスはクラシカルなローマンインデックスですが、別部品で構成されるアプライドインデックスになっています。立体的なインデックスが高級感があって良いですね。文字盤中央にはギョーシェ彫が施され、文字盤全体が立体的な見た目となっています。
針のデザインはブレゲ針が採用され、クラシカルな見た目の印象を作るとともに視認性を上げています。ブレゲ針はヴァシュロン・コンスタンタンやオーデマ・ピゲ、ジャガールクルトなどでも採用されており、クラシカルで優雅なモデルで採用されることが多いデザインです。
もう一つ見た目で特徴的なのが、オニオンリューズと呼ばれるタマネギ型のリューズです。丸っこくて懐中時計のような印象で、こちらもクラシカルな印象になります。光が反射して綺麗なのも気に入っている点です。

ムーブメントも非常に美しく仕上げられています。プレートやローターに施された縦縞模様はコート・ド・ジュネーブ仕上げと呼ばれ、光を反射して高級感のある見た目になっています。ネジもブルーのメッキが施され、細かいところまで手の込んだ仕様となっています。
まとめ
フレデリック・コンスタント クラシックプレミア 世界限定500本モデルは、外観やムーブメントを含めて細部まで拘り抜いて作られたスイスの機械式腕時計でありながら、30万円という価格で手に入る、非常に魅力的な一本となっています。また、ここまでクラシカルな外観で仕上げられた時計もなかなか無いので、スーツやジャケパンなどのドレスファッションに合わせる時計として、非常に良い選択になってくるのではないでしょうか。革ベルトはブラックでもブラウンでもよく似合う時計ですので、ご自身の好みやコーディネイトに合わせて、ベルトを付け替えながら楽しむこともできます。今回ご紹介したモデルは世界限定500本ですので、店頭などで見つけられた方は是非お手に取ってみてはいかがでしょうか。